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マッド・タイムズでは、ややマニアックな映画・本などにスポットをあてています。過度にグロテスクな表現・差別的表現が無いよう注意していますが、スプラッター,グロい,ゴア,お下劣,ゲテモノが苦手だという方は閲覧にご注意くださいませ。(※アダルトは基本的に扱っていません。)くれぐれも、この手のものを非日常として受け止められる方のみ、お楽しみくださいませ。


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【映画】:カルネ & カノン (ギャスパー・ノエ監督作品) 

今回もフランス映画です。ギャスパー・ノエ監督の『カルネ』と続編『カノン』のご紹介です。
ATTENTION
残酷映画、ホラー映画、といった類の作品ではありませんが、両作品ともはR指定付きのタブーを題材にした作品です。一部の方には、かなり後味の悪さが残ります。純粋な作品の紹介&レビューですが、以下、自己判断でお読みくださいませm(__)m

DVD版
カルネ [DVD]カルネ [DVD]
(2000/08/25)
フィリップ・ナオンブランディーヌ・ルノワール

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(2001/06/22)
フィリップ・ナオンブランダン・ルノワール

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カルネ

■INTRODUCTION

屠殺(とさつ)される馬の血、初潮、血まみれの胎児……。
近親相姦願望を中心に、あらゆるタブーを「血の赤」で染め上げる!

■STORY

男は馬肉屋の主人。妻は失踪し、娘とふたりきり。
娘に、体にいいからと馬肉をたべさせている毎日。父は娘を溺愛していた。
そんなある日、娘に初潮が訪れる。スカートの血のシミを見た父は、男に襲われたと逆上して若者を殺しにいってしまう……。投獄されるもカフェの女主人の情婦として愛人になることで保釈金の都合がつき出所した男。やがて、愛人の妊娠を知った男は……。

■CAST

フィリップ・ナオン , ブランディール・ルノワール , フランキー・バン etc

■SAFF

監督&脚本:ギャスパー・ノエ , 製作・編集:リシャール・アジアリロヴィック , 撮影:ドミニク・コリン

■その他

映倫:R指定 , 1994年劇場公開 , 製作:フランス(1991年) , 40分
原題:CARNE ,
1991年カンヌ国際映画祭国際批評家週間賞受賞 , 1991年 仏 ジョルジュ・サドゥール賞受賞 , 1994年ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭 南俊子賞受賞

公式情報より編集・追記


カノン

■INTRODUCTION

モラルとは?生きる意味とは?「カルネ」の続編となる、ギャスパー・ノエ監督による勇気ある問題作。

■STORY

かつて馬肉屋をしていた男は刑務所から出所後、愛人のもとで暮らしていたが、何もかもに嫌気がさし、妊娠中の腹をなぐり、胎児を殺す。
逃げ出した男はパリへ戻り、15年前に失踪した妻が娘をみごもった安宿へとたどりついた。
だが、ここでも全てのものに嫌悪感を持ってしまう男は何もかもが気に食わない。
やがて施設の娘との面会が叶い、彼女を外に連れ出し安宿に戻るが……。

■CAST

フィリップ・ナオン , ブランディール・ルノワール , フランキー・バン etc

■SAFF

監督&脚本&撮影&編集:ギャスパー・ノエ , 製作:リシャール・アジアリロヴィック , ギャスパー・ノエ , プロデュース:アニエス・べー.

■その他

映倫:R-15 , 2000年劇場公開 , 製作:フランス(1998年) , 95分
原題:SEUL CONTRE TOUS 1998年カンヌ国際映画祭批評家週間大賞 他。

公式情報より編集・追記


■個人的レビュー

残酷映画、ホラー映画、といった類の作品ではありませんが、テーマ、映像上、好き嫌いが分かれるはずです。・・・アタシは、初め全然理解できなくて何度も見ました。すると逆に感動しました。…深いんです…。

客観的に言って、若い女性(または、自称「少女です」)の方は、あまり観ない方がいいだろうな…、とは思います。
しかしながらですね~、作品としての出来は本当に素晴らしいのです。 独特の撮影方法に独特のテンポ、話の面白さ、不愉快さ。それに反した、人の心の中にある重苦しい欲望と絶望感。
ハマる方はハマる。ハマらない方はハマらない。観る人を選ぶ作品には間違いないです。

とても哀しい物語ですが、主人公の男の「傲慢にも近い自尊心」や「自己中心的な欲求・妄想」には終始イライラせずにはいられません。 しかしゾッとする程にギリギリのラインで作り手のセンスの良さに感服し、見入っててしまう…というギャスパー・ノエ監督の手腕が光った2作品です。是非2作品とも観て心の中で完結させて欲しい作品だ、と思います。

申し訳ないのですが、アタシなどの稚拙な文章力では到底、簡潔にまとめる事はできず・・・・・・、ダラダラと長くなってしまいそうなので、印象的な場面をネタバレで紹介します。


■カルネ(ネタバレ)

  • 鳴り響く、「バーン!!」というピストルの音。対照的にその後、無音で流れる馬の屠畜(とちく)、解体の映像。
    映画の中で、とても大切なシーンであり、強烈な赤い映像から始まるこの冒頭が大好きです。そこら辺のホラーより赤い場面です。
  • 日めくりカレンダーを次々とめくる様に映し出されていく馬肉屋の男の過去から現在。娘を授かる喜びと女に対する嫌悪の気持ちの表現。
    そんな過去から現在の描写に10分も使っていないのに、グッと凝縮された内容とカメラワークに魅了されてしまいます。
  • 娘を溺愛するあまりに、勘違いして人を殺めてしまった、男の転落と逃避・・・。
    ⇒そんな溺愛の心が招いた罪のために愛する娘を施設に送らざるを得なくなった父の刹那
フランス映画らしい、小粋なアート感を随所に織り交ぜながら、40分にギュッと詰め込まれた映像。男の妄想的独白と口をきかない娘の対比がとても印象的。

■カノン(ネタバレ)
  • 堕ちた哀れな男の、上っ面の「自尊心」「モラル」「正義」「俺の生き方」についての『独白=現実逃避、自己中心的な欲求に溢れた言葉』が約1時間半に渡って延々と聞けます。
    ⇒イライラ必至。でも…なんか…人間ってそうだよね、って思いました。
    勝手に人のせいにして、復讐心燃やしたり…。勝手に自分だけが特別だって思ったり。
  • 生きる意味を見失った男が最後に向かう先は、やはり娘であり、愛。
    ⇒娘と父の深い愛情が描かれている部分でパッヘルベルの「カノン※1.曲名」が流れます。
    この曲が流れる場面(映画開始から約1時間以上を過ぎてる所)で、急激にズボーーッとこの映画の世界にハマるのです。
    「なるほどね~~~!!」と。
    最後に心を持っていかれる、という所は前作とは対照的です。
  • ラスト…本作と前作のストーリー的な『カノン※2.様式』と、流れる音楽「カノン※1.曲名」がこの作品のテーマと掛け合わされおり、また1時間半に渡る男の独白が「カノン※1.曲名」の曲の様にトランス的要素となって心に響きました。
    そして、父が愛する娘は、父を愛しているんですね。

しかし、その先にあるものは…光でしょうか、闇でしょうか…。


※1.曲名「カノン byパッヘルベル」…「♪ソッ、ミファソッ、ミファソ↓ソラシドレミファミッ、ドレミッ、↓ミファソラソファソドシド…」って曲です。(分かりにく~!ゴメンナサイ)

※2.音楽様式「カノン」…元になるメロディーを模倣しながら後続の旋律が追いかけて演奏していく様式の楽曲のこと。分かりやすく言うとアレンジの利いた輪唱みたいなもの。


※管理人の、とっても個人的な評価
 総評  ★★★★★  ストーリー性  ★★★★★
 血みどろ度  ★★★☆☆  グロ度  ★☆☆☆☆
 嫌悪感  ★★★★★  残酷度  ★★☆☆☆
 衝撃度  ★★★★★  お下劣度  ★☆☆☆☆


■入手方法(2009.2.現在)

★残念ながら「カルネ」はVHS、DVD共に廃盤…。親切なレンタルショップなら、VHSが置いているかも知れません♪
以下、「カノン」の情報です。
オンラインレンタル(取り扱い:アリ=○、ナシ=×、未発売=未)
DMMレンタル[カノン] =○
TSUTAYA DISCAS =○
ぽすれん[カノン] =○
楽天レンタル [カノン] =○
: amazonでGET↓↓

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